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「ソウルの達人」への道
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建設中の世宗特別自治市
2013年 12月 29日 (日) 12:00 | 編集
長いようで短い年末年始の休日、この機会にこれまで撮った写真の整理をしています。今回は、その中から世宗特別自治市を紹介します。10月の末に、研修で行ってきました。

韓国には、ソウルの首都機能を移転する計画がありました。ソウル、仁川、京畿道の首都圏に人口の50%が集中、その結果地域間格差の拡大や、首都圏の交通混雑、環境汚染などの問題が発生。それを解消するため、ノ・ムヒョン元大統領は、2007年の大統領選の公約に首都ソウルを移転する公約を掲げて当選、250の国の機関のすべてを地方に移転する公約でした。

ただ、この計画には野党とソウル市が反対。憲法違反の決定がなされ、大統領と司法部、国会をソウルに残し、行政府の一部を移転することになります。そして、首都移転ではなく、行政中心複合都市を建設することになります。

その後、イ・ミョンバク前大統領(彼はソウル市長として首都移転に反対していました)は、行政機能の移転に反対しましたが、それは認められず、今に至っています。

そして、大田広域市、忠清南道、忠清北道の境目に、新都市を建設しています。

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山間部にできつつある新しい都市、ここが世宗特別自治市。ソウルから約180キロ離れています。「特別自治市」は韓国でここだけ。広域自治体である「道」と基礎自治体である「市」の双方の権能を持っています。そして、上の写真で色がついている部分が、「行政中心複合都市」と呼ばれる部分。

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このエリアに、中央行政、医療/福祉、大学/研究、都市行政、文化/国際交流などの機能を分散して配置します。そのため、特定のエリアが都市の中心部にならないようにします。そして、人口2~3万人規模の20程度の生活圏を計画しています。自動車の利用を減らし、徒歩と自転車が80パーセント以上、徒歩15分以内で停留所へ行けて、家を出てから40分以内に行きたいところへ行けるよう、交通機関を整備する計画です。

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こういった計画で作られる都市は、緑にあふれ、環境に優しく、生き生きと暮らせる地域。完成後は、このようになります。

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マンションも建設され、住民が住んでいるエリアもありますが、先行しているのは国の行政機関の移転です。2012年から2014年の3か年で移転します。そのため、庁舎の建設が急ピッチで進んでいます。行政中心複合都市の全景が見える展望台に上りました。

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国際競争により選ばれた都市計画。特色は、国の官庁の建物をすべてつなげることです。ちなみに、この渡り廊下は全長が2.5キロの長さになるそうです。隣のビルに行くのに30分以上かかる?

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実際に庁舎にも行ってみました。

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曲線が特徴的です。

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庁舎の屋上はどうなっているかというと、渡り廊下により、他の庁舎とつながっています。

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曲線でつながっていて、地震のない韓国だからこのような建築が可能なのでしょう。

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そして、屋上は遊歩道が整備されています。

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寒い冬には誰も歩かないでしょうね。野菜も作っています。

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なにもこんなところで作らなくても。ちなみに、庁舎の入口では厳重なチェックがなされますので、一般人は入ることができません。ということは、この屋上は基本的には公務員しか使わない施設です。

屋上から見えるこの建物。国立世宗図書館。韓国初の政策専門図書館で、12月にオープンしました。なんでこんなに建物が反っているのかというと、本を開いて置いた形をイメージしたそうです。

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ここにも近くまで行ってみました。

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その裏には、公園が広がっています。

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行政中心複合都市、壮大な実験です。国家公務員は移転しなければならないので、反対する人も多いそうです。ソウルは、やはり、教育にしても、医療にしても、水準が高いので、離れたくないのが本心でしょう。一方、市役所の職員は足りないので、年に1回全国の公務員を対象に募集するそうですが、人気があるそうです。実際に国の機関が移転し始めると、国会等でソウルに行くときに、1時間以上かかり、不便。そのため、現在は、大統領も含めて、首都機能全部を移転する議論が再度なされているそうです。2030年の人口50万人をめざしています。

日本では、何十年も首都機能移転が議論されていますが、一向に進展がありません。こんな力技が短期間でできるのは韓国だからでしょう。

by aero-K

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